おかえりモネ感想-第17週「わたしたちに出来ること」9月6日(月)~9月10日(金)放送分

第17週「わたしたちに出来ること」
9月6日(月)~9月10日(金)

目次

第81回(9月6日放送)

ようやく気持ちが通じ合った百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)。サヤカ(夏木マリ)や翔洋(浜野謙太)たちに祝福されながら、登米で楽しいクリスマスを過ごす。しかし、菅波は登米に移住して地域医療に専念することを決意し、百音は東京。数か月後には遠距離恋愛に。同じころ、「あさキラッ」では問題が…。番組視聴率が下がってきていた。特に、莉子(今田美桜)のメインコーナーから視聴者が離れていたのだった。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_17.html

先週のはじめてのハグからスタート!
ずんだ餅も溶ける恋が、今始まる…!

クリスマスは登米で過ごす2人。
森林組合の人たち、めっちゃはしゃぎまくってる!
みんなトナカイの着ぐるみを着て、サヤカさんはサンタ姿で登場!
ずっとヤキモキしながらそばで2人のことを見守り続けてきた人たちだけに、
嬉しさもひとしおだろうな…。

そんなサンタとトナカイを尻目に、モネと菅波先生は、当たり前のようにソファで横に座って一言、

「見せつけますか?」

…菅波の野郎、あっという間に親密になりやがって!顔もドヤ波だし!
「熱伝導のシーン」であたふたしていた、あの頃の2人を返せー!

モネもまた、「寂しいですよ」と、自分の気持ちをストレートに菅波先生に言えるようになっていた。
…もうすっかり恋する乙女よのう…。

ただ、モネと菅波先生からは、もう少し、付き合いたての初々しい感じを味わいたかった…。
キュンキュンさせて欲しかったんだよ…!


そしてあっという間に月日が経って3月に!
あっという間に冬が終わった…!
てっきり南岸低気圧でひと悶着起きると思っていたのにー!

「あさキラッ」の天気コーナーでは、画面がマリアンナに切り替わるタイミングで、如実に視聴率が下がっている事実が突きつけられる。
テレビ局は毎分視聴率で細かくデータが取られるだけに、厳しいな…。
そして、マリアンナはエゴサしまくってるのね…メンタル強い!

それでも、マリアンナはやっぱり傷ついていた。
他の人には虚勢を張っていても、モネには弱い姿を見せるマリアンナ、
その関係性がすごく良いな…。
最初に登場したときは、てっきりライバルキャラだと思っていたのに!


あと、「防災をビジネスにするのは難しい」という言葉に思わず納得。
経営者はただでさえ色んな経費を削って会社を運営しているのに、
いつ起こるか分からない災害への対策のためにお金を出してもらうのは、
本当に難しいんだよね…。

自分もかつて、企業のシステム運用管理業務の一貫として、災害やトラブル発生時の運用について取り決めたり実際に運用を担当していた経験があったので、深く頷いてしまった。


オリンピックもパラリンピックも終わって、朝ドラ受けが復活!
早速華丸節が炸裂!大吉先生もさすが!
ゲストに高岡早紀!良い年の取り方しているなあ…!
斉田さんもゲスト、防災を語るのね!

斉田さん、声のトーンが落ち着いていて聞き取りやすいな…!
声はある程度は訓練でなんとかなるものの、声質は生まれ持ったものなだけに、メディアで長年活躍されている方は、やはり選ばれし人なのだと思う。
マリアンナが足りないものも、ここにヒントがあるのかも…。

第82回(9月7日放送)

ある日、百音の会社で新規事業審査会が行われていた。気象に関する仕事のアイデアなら誰でも提案でき、社長のお眼鏡にかなえばすぐ採用されるというものだ。内田(清水尋也)が提案した、花粉症対策アプリは、即採用となった。みなのプレゼンを聞いていた莉子は、自分には“説得力がない”と痛感。自信を失っていく莉子を立ち直らせるにはどうしたらいいのか、百音は思い悩むのだった。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_17.html

ウェザーエキスパーツ社の新規事業の社内プレゼン、社長の前で行うのか。凄いな…!
まるで芸人のように宇宙と天気についてプレゼンしている人がいるなと思ったら、もう中のダンボール芸だった。
自分は知らなくてサラッと流してしまったけど、Twitterで話題になっていてビックリ。そりゃ喋りもプロ級なわけだわ。

野坂さんもプレゼンに参加。
今は朝岡さんが抜けたことで、交通気象班と報道気象班を兼任しているのか…!視聴者の疑問を、社長が代わりに訊いてくれた!兼任ということは、それだけ有能なんだな…。

でもそんな有能そうな野坂さんも、社長にプレゼンで突っ込まれるとあたふたしてしまう。
その光景に、大学時代の研究室のプレゼンや学会発表の練習での、自分や周りの人の姿が重なってしまって、思わず悶絶しそうになってしまった。未だにトラウマだわ…。

ただ困った野坂さんは、なんとモネに説明を丸投げ!なんという無茶振り!そこでモネに頼るのは卑怯だよ…。

でも確かに、海と山との水の循環の話は、実際に海で生まれ育って山で働いていたモネが話すからこそ、実感が生まれるのも確か。
モネのフォローのおかげで良いプレゼンになったけれども!
…森林組合の経験が、ここでも生きるとは!


一方の内田くんは、花粉症アプリのプレゼンで、すでにかなり作り込んだプロトタイプを用意して登場。
アプリの開発力と花粉症への切実さが凄い!
ここでもまた、「説得力」、か…。

説得力って、やっぱり切実な動機と確かな根拠が大事なのだと思う。そして、それらをどう伝えるのかも。
あの社長も、単にお金に厳しいだけじゃない。評価すべきところもしっかり見てる。
自社の社員に、人を納得させ説得させる力を、鍛えさせているんだな…。

結局花粉症アプリが採用された内田くんが持っていて、森林プロジェクトが採用されなかった野坂さんに足りなかったのは、この当事者意識なのだと思う。
マリアンナは今後、どう変わるだろうか…。

ところでマリアンナは、ラテンの血が混じっている…の?
てっきりミドルネームは芸名だと思っていたけど、本名だったのか…?


菅波先生とモネ、付き合い始めてから数ヶ月経ってもタメ口じゃないの、これはこれで良い…!
でも菅波先生は、肝心なところで砕けた口調で話しかけていて、やっぱり破壊力あるな…!!意図的にやっているとしたら凄い。
そして、ひざまずいたままでの合鍵渡しイベント!
「少しでも顔見たら安心するから」と言ったあとの上目遣い!これよこれこれ!

季節が巡っても、どんくさいままの菅波先生でいてくれて安心した。
数ヶ月もの時間は経過しているけど、お互いの生活リズムはバラバラだから、世間一般のカップルよりも会う時間は少なくて、それほど進展していないのかもなあ。
ちょっと、そこんとこどうなんだ菅波ぃ!!

第83回(9月8日放送)

百音は莉子のことと、菅波となかなか会えないことに、モヤモヤとした日々を過ごしていた。そんな中、「あさキラッ」視聴率低迷を打破するため、朝岡(西島秀俊)は高村(高岡早紀)にある提案を持ちかける。その提案で莉子は、ますます追いつめられることとなる。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_17.htmlb

朝岡さんは、あさキラッ!の気象キャスターを、マリアンナから内田くんに代えようと考えているのかな。
マリアンナ、このピンチにどう立ち向かう…?
そしていよいよ、高村デスクのキャスター時代の過去が明らかになる…?

モネはいよいよ、合鍵を使って菅波先生の部屋に突入!
…でも、部屋に来たのは初めてじゃなかろうに…。
もっとも、本人がいるとジロジロと部屋を見れないから、つい色々と見てしまう気持ちは分かる。
それにしても、菅波先生は、ほんとにサメが好きなんだな…。ぬいぐるみも本もサメばかり!
そして結構部屋が綺麗。几帳面ねえ~。


結局菅波先生は忙しくて、部屋に戻ってこなかった。
汐見湯に戻ったモネが見たのは、パニック発作を起こした宇田川さんに菜津さんが付きそう姿。
落ち着いたところで、ついに菜津さんから、宇田川さんについての話が語られる。

宇田川さんは、菜津さんと美大に行っていたのか…!
筆文字が達筆なのも、宇田川さんの美的センスが為せる技だったことが判明。
その後で一般の会社に就職して、営業職に就いて数年間働いていた。
でもあるとき精神的に会社に行きづらくなって、
それから部屋に引きこもるようになったとのこと。
一度行けなくなると、怖くなる気持ちは分かる。辛いな…。

病院から電話をかける菅波先生。逢いたいのに逢えないモネの表情が切ない。
「また電話する」
ここでもまた、ずっと敬語で話していたところで、最後にまた敬語を使わずに親密さを出してきていて、ほんと破壊力高いなー!

一方で、内田くんとすーちゃんは、ここ数ヶ月で、グッと仲が深まっていた!
「マモちゃん」って呼んでるのか…!
そしてすーちゃんから色々な手ほどきを受けた内田くんは、すっかり垢抜けた姿に一変!そしてスーツ姿でスタジオでカメラチェック!いよいよ本気出してきた!
これまでもすーちゃんは内田くんのことを気に入ってはいたと言え、この展開は予想していなかった。中の人がモデルだけあって、ガラッと印象が変わったな…!

第84回(9月9日放送)

朝岡は、内田を気象キャスターに推薦。「あさキラッ」は莉子と内田の二人体制となった。しかも、内田に人気が出て莉子はますます落ち込むのだった。汐見湯で莉子の悩みを聞く百音。莉子は、「自分には傷ついた経験がない」とハッピーに生きてきた自分をおとしめるような気持ちになっていた。するとそこに、菜津(マイコ)がやってきて…

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_17.html

気象キャスターを内田くんに取って代わられて落ち込むマリアンナに、高村さんがしっかりとフォロー。

「自分で自分を、責めてはいけない」

それは高村さんも、過去に思い知らされた言葉なのかもしれないな…。
…あと、自分を責めてしまうのは、分かっていてもやってしまうんだよな…。自分も気をつけなければ。

結局、春からはマリアンナと内田くんの2人体制で行くことが決定!
そして視聴者からの反応も上々!
すーちゃんも、内田くんの活躍に釘付けになってる…!

内田くんを応援する人が多いのは、すーちゃんと同様に、視聴者の「育てたい」「見守りたい」気持ちをくすぐるから、なのだと思う。
思えば、 #俺たちの菅波 のハッシュタグも、同じような思いが込められていたな…。
だからこそ、 #俺たちのマモちゃん のタグができるのも納得できる。


気仙沼と亀島との間に、ついに橋が架かった!
その喜びを、親子でしみじみと噛み締めている2人が良い…。
橋が開通したときの幼なじみたちや妹の反応も、見たかったな…。

ただモネは、橋が開通した喜びを菅波先生とも分かち合いたかったけれど、忙しい先生を慮って連絡はせず。2人はこのまま疎遠になってしまうのか。これはまた一波乱ありそうだな…。


むしゃくしゃしてコーラを振りまくって飛沫を浴びまくったマリアンナは、モネに連れられて汐見湯へ。
湯上がりマリアンナの、しっぽりとした佇まいが良い…♨♨♨

マリアンナは、傷ついた経験があった方が良かったのかと、モネに問いかけてしまう。
しかしその問いかけに、モネ以上に菜津さんが鋭く反応する!
これは予想外だった。宇田川さんの話とも、絡んでくるんだろうか…。

朝岡さんは、マリアンナを成長させるために、敢えて彼女への「壁」を設けて、その壁を乗り越えさせようとしている。
その一方で、内田くんを気象キャスターにチャレンジさせた。
やり方はかなりの荒療治だけど、ちゃんと後輩たちの人材育成を、考えているんだな…。
そして高村デスクも朝岡さんの真意を理解し、自身の過去の姿とも照らし合わして彼女をフォローしてる。
あとはマリアンナ本人が、乗り越えるだけ…。

でも、目の前にいる人の役に立ちたいという切実な想いだったり、自分が伝えなきゃ誰が伝えるんだという強い信念があれば、傷ついた経験は必ずしも必要ではないんじゃないかな。
傷ついた経験なんて、なきゃないで良いんだよ…。

第85回(9月10日放送)

弱音を吐く莉子に、菜津は「人は、傷つく必要なんてない。どんな人でもいるだけでいい…」と伝える。その言葉に何か気づかされた莉子。「わたしの強みは“考えること”だと思う」と、前向きな気持ちになった莉子に、百音も安どするのだった。そして、菅波が登米へ行く日が近づいていた。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_17.html

菜津さんはマリアンナに、「傷つく必要なんてない」ときっぱりと言い切った。
「傷ついて、動けなくなる人もいるから」

…このドラマには、色々な「傷」を負った人が登場する。
でも現実には、すべての人がすべての傷を乗り越えられるわけじゃない。
たとえ傷ついて動けなくなっても、人はそこにいるだけで価値がある。
自分もそこまでは思い至らなかったし、すべての人を勇気づける言葉だと思う。
どこまでも、弱き者に寄り添う姿勢を貫き通しているのが凄い…。

菜津さんの言葉を聞いたマリアンナも、ようやく答えが見えてきた。
自分の頭でしっかりと考えること
そして目の前にいる人に寄り添うこと。

そしてマリアンナは、話す内容も語り口もガラッと変わって、人に寄り添った気象情報を伝えられるようになってきた…!
モネが「菩薩のよう」だと絶賛するほど!

…マリアンナが思い至った結論は、悩みこと違えど、かつて自分が悩んだ末に思い至った結論と同じだった。
天気予報の受け手が生身の人間であり続ける限り、天気予報の送り手もまた、人間に寄り添う必要がある
自分の考えも、間違っていなかったんだな…。

「情報が正しいのは当たり前、その上でどう伝えるか」
「人は、信用される人の話しか聞かない。
だから、信用される人になりなさい」

…この言葉は、すべての気象キャスターに、そして報道に携わるすべての人に向けられた言葉なのだと思う。
改めて、奥の深い職業だな…。


モネはまたしても菅波先生の部屋へ。
見られて困るもの、菅波先生は部屋に無いんだー。へえええええ。

モネはなかなか逢えなくて切ないとは思っていても、忙しい菅波先生のことを思うと、なかなか言い出せない。
そんなモネの不安を、電話越しに汲み取った菅波先生は、「15分、逢いましょう…!」とモネを隅田川沿いに呼び出す。

「分かってる」

菅波先生は、モネの辛い気持ちをしっかり分かっていた。
それは、菅波先生もまた、ずっとモネに会いたかったからなのかもしれない。
生活のすれ違いが気持ちのすれ違いに変わりそうな状況を、
15分だけでも逢って本音を言い合えたことで、危機を未然に防ぐことができた!

それにしても、今週は「分かってる砲」かー!
相変わらず、繰り出す言葉の破壊力が高すぎるんだよ菅波先生ー!!

モネが投げた合鍵を、しっかりキャッチする菅波先生。
小玉スイカも取れなかった、あのどんくさい菅波先生が!
そしてモネに向かって、きっぱりと言い切った。

「あなたの投げる物は、すべて受け止めますから」

それは物理的に離れることになっても、モネの言葉や気持ちを受け止め続けるという、菅波先生の決意表明だった!

それを聞いたモネは、すぐさま菅波先生に突進!身体ごと受け止めてもらう!
不器用だけどまっすぐな愛情表現!ようやくまた素直になれた!
菅波先生も、先週はモネに添えられなかった手を、今週は添えることができた!
また一歩進展!ほんと進展が遅い!でもそこが良い!

ちなみに朝ドラ受けでも、しっかり話を受け止めてくれた!
「モネはリア充!」

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プロフィール

気象予報士。ほぼ独学で第55回気象予報士試験に合格。新潟県上越市出身。川崎フロンターレのサポーターで、全国各地へのサッカー観戦やご当地グルメの食べ歩き、温泉めぐりが趣味(現在自粛中)。好きな季節は春、好きな雲は積雲。SEから気象に関する仕事への転職に向けて準備中。

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