おかえりモネ感想-第20週「気象予報士に何ができる?」9月27日(月)~10月1日(金)放送分

第20週「気象予報士に何ができる?」
9月27日(月)~10月1日(金)

目次

第96回(9月27日放送)

百音(清原果耶)の企画は新事業としては通らなかったが、地方営業所扱いで社員のまま気仙沼へ戻ることとなった。莉子(今田美桜)、内田(清水尋也)、野坂(森田望智)らと互いの健闘を祈り、会社を後にした。引越しの前夜は、明日美(恒松祐里)と飲み明かすことに。明日美は、自分は地元に帰らないことを断言しつつも、百音が帰りたいと思えるようになったことは本当によかったと心から喜んでくれたのだった。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_20.html

先週で東京編は終わらず、週明けの今日も別れのシーンからスタート。

マリアンナは、オーディションを受けていた仙台の報道番組のメインキャスターに決まったのか!
今後モネとも絡みが復活したら良いなー。

内田くんも、ついに単独でJテレのメイン気象キャスターとは…!
東京編が始まった頃には想像すらできなかった!
それにしても、ドヤ顔内田くんは、やっぱり相変わらずラクダっぽいなー。

こうして報道気象班のメンバーそれぞれが新しい道に進む中、
モネはJテレとウェザーエキスパーツ社を旅立つ…。
朝岡さんや野坂さんも含めて、ほんと良いチームだったなあ~。
もう出番が激減してしまうのが寂しい。


部屋に戻ったモネは、引っ越しの準備を急ピッチで進める。
組手什の棚は、引っ越しのときに簡単にばらせたり組み立てたりできて便利だよなあ。
自分も欲しくなってしまった。

引っ越し前夜は、すーちゃんとの最後の酒盛り。
震災後の高校時代から上京した今に至るまで、モネがずっと無力感を抱いていてようやく克服できたその一部始終を、近くでずっと見てきたすーちゃんが、
「モネが島に帰りたいと思えるようになって良かった」
と語ったところは、グッときたな…。

すーちゃんは、このまま東京で暮らし続けることを選択する。
それは、決して故郷が嫌いになったからじゃない。
故郷を離れて暮らすことを決めただけなんだ。
そこは、同じように故郷を離れて暮らす自分も良く分かる。
故郷ももちろん大事だけど、それ以上に今の環境が大事なんだ。

宇田川さんは、東京編のどこかで正体が明かされるのかと思っていたけど、
結局姿は見せず、声の正体も不明なままだったか…。
宇田川さんは宇田川さんのままで生きていければ、
それはそれで良いことなのだと思う。

牡蠣から若芽に転生したおばあちゃんは、4年間で随分と大きく成長したなー。
成長するおばあちゃんというのも凄い!
実家に戻ったら、庭に植えて大木になって、亀島を末永く見守り続けるようになるのかな?


東京編のラストシーンは、逆光に照らされるモネの姿。
光の当て方が、モネ…というか清原果耶さんの柔らかさと透明感を際立たせていて、
見ているこちらまで心が洗われそうになるくらい、綺麗だった。
以前にも汐見湯での場面で、こういった光の効果を使ったシーンがあったけど、
これをストーリーの要所要所で印象的に使ってくるスタッフ陣も見事だと思う。

ついに東京編も終わってしまった…。
明日からはモネの気仙沼での生活がスタート。
新たな登場人物も出てくるとは聞いているけれど、
果たしてモネとどんな形で絡むのだろうか…。

第97回(9月28日放送)

気仙沼に戻った百音は、早速売り込みに出かけて行く。市役所で働く悠人(髙田彪我)に、観光課課長の遠藤(山寺宏一)を紹介してもらい「けあらし観光ツアー」を提案するが…反応はいま一つ。そのとき、ラジオから機械音の天気予報が流れてくる。その正体はAIアナウンサーだった。AIが、気象台から出す情報を勝手に取得して、コミュニティFMで流しているのだという。百音は遠藤にある提案をする。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_20.html

いよいよモネが気仙沼に帰ってきた。
まさに「おかえりモネ」だ!タイトル回収!!

モネは市役所で働く悠人に案内されて、カフェ併設の観光案内所で働くことに。
震災後に建てられた真新しい木造の建物は、復興を発信する上でも、
市民が集まる憩いの場としてもすごく良いなー。

そして山ちゃん扮する課長が登場!
でも第一印象は良くない様子。
モネはここから信頼を築いていかなくてはいけないわけか。前途多難だな…。
ただコサメちゃんの鳴き声の形態模写はぬいぐるみそっくり!
さすが山ちゃん!特技がバッチリ活かされてる!

モネはコミュニティFMで、さっそく天気予報をラジオで喋り始める。
OPのBGMのこの演奏は…亀島中吹奏楽部の演奏!
今のモネの姿と中学生の頃のモネの姿が重なり合っていって、
本当に気仙沼に帰ってきたことを実感する…。


ちなみに、モネがさっきやっていたような気仙沼の局地気象予報を、
自分も先日やってみる機会があったんですが、
やっぱり地元の地形や日々の天気の傾向を把握していないと、
精度の高い予想は難しいことを痛感。
モネの「気象予報士津々浦々計画」の理念の正しさを、身を持って実感しました…。

第98回(9月29日放送)

百音は、遠藤から了承を得て、ラジオで天気予報を放送させてもらうこととなった。意気込んだ百音は、地元の天気を細かく延々と話し続ける。すると「もっと楽しい話題も」とクレームが入ってしまう。その夜、永浦家に亮(永瀬 廉)、三生(前田航基)、悠人、そして未知(蒔田彩珠)が集まり、百音はそれぞれの近況を聞く。はじめは楽しい時間だったが、やがて…。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_20.html

今日はモネの天気予報からスタート。
しかし、気象情報が異様なまでに細かすぎて、
天気予報のコーナーが長すぎるとリスナーから苦情が届いてしまう。
なんともモネらしい失敗…!


悠人だけでなく三生もすっかり仕事モードになっていて、
仙台で朝まで飲んで突風の被害に遭いかけた頃のやんちゃっぷりが懐かしい…。

その2人にりょーちんも混じって、永浦家で飲み始める。
悠人も三生も、みーちゃんとりょーちんの仲は微妙だと語る。
傍目には普通に仲の良い2人に見えるけれど…。
明日以降で詳細が明らかになるんだろうか。
こちらも、すんなりくっつくわけじゃないのね…。


悠人と三生が寝落ちしたあとで、モネはりょーちんやみーちゃんと
久々にゆっくりと話し始める。
りょーちんとは、あのコインランドリーでの告白の場面以来、
初めてガッツリ話し合うのではなかろうか…。

しかしりょーちんは、モネが帰って来たことで、やっぱり心がかき乱されていた。
モネが気仙沼の人たちの役に立ちたいから帰ってきたと伝えると、

「綺麗事にしか、聞こえないわ」

と冷徹に言い放つ。
りょーちんのトゲのある一言に、モネも昔ならもっと傷ついて苦しんでいたと思うけど、
さすがにモネも覚悟の上で帰ってきただけに、しっかり受け止めてる。
それでも、仲の良かった幼馴染からのこの一言は、やっぱりキツいよなあ。
必ずしも味方ばかりではない状況で、モネは信頼を掴んで行かなくてはいけない。

第99回(9月30日放送)

翌日、漁協組合長の滋郎(菅原大吉)が百音を訪ねてくる。ラジオで告知したいことがあると言うのだ。滋郎は「来週あたりアワビの解禁日になるだろう」とラジオでしゃべり、帰っていった。アワビ漁をするには、海の透明度が重要となってくると知った百音は、アワビの開口日を予測させてほしい!と滋郎に提案。しかし、まったく相手にされない。それでもしぶとく、食らいつくのだった。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_20.html

寝ていたはずの三生と悠人は、モネとりょーちんのピリピリとしたやり取りを、
目を覚まして聞いていた。
亜哉子に起こされたときに互いに目線を交わして、
2人ともたぬき寝入りしていたのを一瞬で察するあたり、
やっぱり幼なじみだな…


モネの元に、漁協の組合長が尋ねてきた。
その目的は、ラジオでアワビ漁の解禁日が近付いていると告知するため。
アワビの開口日は、海の透明度の高さで決めるとのこと。
海の透明度は天気に左右されるだけに、
モネは組合長に、気象予報士として開口日を予測したいと頼み始める。

なるほど、地元のキーパーソンを巻き込むことで、
少しずつ地元に溶け込もうとしているのか!
しかし、長年気仙沼のアワビ漁に携わっている組合長は、
ぽっと出のモネの提案など、耳を貸そうとはしなかった。

ここでモネは、「しぶとく行け」というおじいちゃんの言葉を思い出すと、
さっそく組合長に実践しまくる!それはもうウザいくらいに!
鮫島さんをサポートしていたときにも感じたけど、
こういうときのモネの行動力っておじいちゃん譲りだったんだな…。ほんと凄い。


菅波先生、久しぶりの登場…!
相変わらずフランクな口調と丁寧語が混じってて、そこがすごく良い…!
でもやっぱり、出番は少なくなってしまうよなあ…。

山口紗弥加さん演じる高橋さんは、さいがいFMの元パーソナリティだったとは!
モネの周りに、だんだん新しい輪が広がってきた…!
あと、高橋美佳子さんという名前に、同姓同名の声優さんを思い浮かべてしまって、
ちょっとドキッとしてしまった…。

耕治は、銀行での昇進が決まって仙台に行くことに。
辞令を受けたら、仙台に単身赴任することになる。
でも覚悟を決めて故郷に戻ってきたはずが、また故郷を離れてしまうことになるだけに、
すんなり喜べないんだろうな…。


モネは気仙沼の出身とは言え、現時点ではまだ他所者。
最初からその土地の人にすんなり受け入れられたら、
ドラマで描く意味なんてないし面白くもなんともない。
このアウェイ感を、新しく関わる人たちを巻き込んで、
どうやってホームにもっていくのか、その奮闘ぶりが今後楽しみ。

第100回(10月1日放送)

数日後…今度は、週末開催されるお祭りを告知したいと、高橋(山口紗弥加)ら地元商店街の店主と子どもたちが百音を訪ねて来た。遠藤の計らいで、番組を変更し生放送で子どもたちの声を届けることとなり、ブースは大盛り上がりとなった。しかし、天気の予測をしていると、お祭り当日は強い風が吹くことがわかった。百音は商店街店主たちに「お祭りは中止にした方がいい」と訴えるが…。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_20.html

ラジオのブースには、子どもたちとその親がやってきて、
地元のお祭りをラジオで告知することに。
子役の子たち、訛りつきで演技するの大変だったろうな…。

かつては、こういった市民の人たちがイベントを告知するコーナーがあったものの、
今はなくなってしまったとのこと。
震災から数年経って、ラジオをやる人がいなくなったからなのか…。
確かに最初のうちは、震災後の使命感でやっていけるのだろうけど、
数年単位となると、ずっとボランティアじゃやっていけないよなあ。
コミュニティFMを継続させることの難しさが垣間見えて世知辛い。


モネは気象情報を調べていくうちに、お祭り当日の日曜午後から天気が急変して、
急激に風が強くなるという予想に行き着いた。

お祭り会場を確認すると、地形的にも風通しが良く、強風の影響をモロに受けてしまう。
風速15m/sというと、台風の強風域圏内で吹く風と同じくらいの強さ。
予報通りとなった場合は、テントは飛ばされてしまい、このままでは怪我人が出てしまいかねない。
そこでモネは、慌てて地元の親御さんに、祭りの中止を提案する。
最初は意見が割れていた地元の方々も、モネがデータを元に粘り強く説得したことで、
祭りは中止した方が良いと納得してくれた。

一方で、日曜日の午前中は風が弱く日が差し込むため、海の透明度が高くなると判断。
モネは組合長に、アワビの開口日はこの日が適していると提案する。


そして日曜日がやってきた。
最終的には、組合長もモネの予報を参考にして、アワビの開口日を日曜の午前中に決定。
海が透明で、わずか2時間半で大量のアワビが獲れた。
その一方で、午後は一気に天気が急変して、
歩くのもままならないほどの強風が吹き荒れた。
アワビの開口の日程も、祭りの中止の判断も、
モネのアドバイスが役に立った!

モネは高橋さん経由で、組合長から、袋にギッシリと入ったアワビを手渡される。
あの重量感だと、東京で買うなら数万はするのでは…?
おすそ分けのレベルが凄まじい!
お金ではないけれど、天気予報で初めて報酬をゲット!
小さいけれど大きな一歩を踏み出した!

モネが気仙沼に帰る理由は、局地気象予報によって地元の人の生活や仕事を守りたいから。
…とは言え、これまでは具体性に何ができるのかが分かりにくくて、
モネに一体何ができるのだろうと思っていた人も多かったはず。
でも実際に天気予報が生活の役に立つことを示せたことで、
我々視聴者もドラマ内の地元の人も、ようやくモヤモヤが晴れた。
正直ここまで、結構モヤモヤさせられたな…。


ただ局地気象予報って、あそこまでピタリと当てるのは、本当は至難の業なのですよ。
自分も先日実際に体験してみて、その難しさを身を持って実感させられました…。
その難しさが視聴者と共有できていない気がして、
「テレビで放送する全国の天気予報と何が違うの?」
「わざわざモネが帰る必要はないのでは?」
という疑問を抱く人も多いのではないかと思っています。

実は、モネは「天気予報の伝え方」では何度か失敗しているものの、
「天気予報の内容」自体では大きな失敗はしていないんですよね。
気象予報士の実技試験でも、予報業務の現場でも、
仕事では大きな挫折は描かれずすんなり上手くいった場面しか描かれていないので、
天気予報に携わるモネの苦悩や成長を感じづらいのが、なんとももどかしい…。

実際にお仕事ドラマとして見たときに、
モネに感情移入できないという視聴者のツイートも多く目にするだけに、
恋愛の部分だけでなく、お仕事の部分でも、
もっと深く掘り下げて欲しかったな…と思っています。

それでも今のモネは、気仙沼に戻ってきて、
地元の方々との信頼を築き上げていかなくてはならない状況なだけに、
もはや天気予報では失敗はできない立場。
ドラマも終盤に差し掛かっただけに、今週のように地元に則した天気予報によって
地元の人に役に立つ存在になって欲しいものです。

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プロフィール

気象予報士。ほぼ独学で第55回気象予報士試験に合格。新潟県上越市出身。川崎フロンターレのサポーターで、全国各地へのサッカー観戦やご当地グルメの食べ歩き、温泉めぐりが趣味(現在自粛中)。好きな季節は春、好きな雲は積雲。SEから気象に関する仕事への転職に向けて準備中。

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