おかえりモネ感想-第15週「百音と未知」8月23日(月)~8月27日(金)放送分

第15週「百音と未知」
8月23日(月)~8月27日(金)

目次

第71回(8月23日放送)

耕治(内野聖陽)、龍己(藤 竜也)に続いて、東京にやってきた未知(蒔田彩珠)。「菅波(坂口健太郎)に会いたい」という未知の要望に応え、百音(清原果耶)は菅波と会う約束をする。そんな中、百音のキャスターデビューの日が近づく。リハーサルはボロボロの出来。そして、いよいよ本番当日。気仙沼の家族や、サヤカ(夏木マリ)をはじめとする登米の人々は、テレビの前で、百音の登場を期待と不安の面持ちで待っていると…。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_15.html

朝岡さんが天気予報のコーナーの気象キャスターを降板することに決まり、いよいよマリアンナの気象キャスターとモネの中継キャスターとしてのデビューが近付き、準備が着々と進められていた。

天気予報のコーナーは、情報番組全体の尺の調整役も兼ねているだけに、最後のメインキャスターとのやり取りの中で、時間を調整する技術も求められるのか!
確かに前番組での「おはよう日本」でも、最後のトークで時間を調整してたわ。トークの技術も問われるとは、自分にはとても無理だな…。

一方、モネはまともな研修を受けず、野坂さんの指導だけで現場デビューすることに。案の定リハーサルでは悪戦苦闘…声の上ずり方が面白い。
「キノコが!!!」

…それにしても、野坂さんの姿を見ると、毎回妙にホッとしてしまうのはなぜだろう。雰囲気がすごく自然で、まるで演技していないかのよう。


モネと菅波先生の電話越しのやり取りも、随分とスムーズになったなあ…。ギクシャク感が無くなっていて、嬉しいような寂しいような…。菅波先生も、モネと話す声色が随分と優しくなっていて、すっかり恋するオトコだなあ…。

その流れで、モネの方から菅波先生を週末にデートに誘った!また一歩進展!
でも、それに対して「クソ度胸ありますね」と返す菅波先生…。全然隠しきれていない照れ隠しに、思わずニヤニヤしてしまう。
そして、「クソ」は母から娘に受け継がれているのね。こういう細かな繋がりがニクい。


いよいよ本番! #うちのモネ が、 #うちのモネ が、全国ネットのテレビ番組に出演している…!まるで我が娘を観ているかのようにはしゃいでしまった。…子供いないけれども。

しかしその一方でマリアンナがミスを連発してしまう!ここで挫折を経験するのか…。
でも確かに、練習ではソツなくこなしていても本番で頭が真っ白になってしまうことって、良くあるよなあ。
ひとつの失敗で、流れが全部狂ってしまって、連鎖的にその後の失敗を引き起こしてしまうという…。
あと、どうやらマリアンナはヒールの高い靴に慣れていないのもあったのね。

姉のデビューが上手く行った姿を見たみーちゃんは、素直に喜べない。その複雑な心境を表情に出せていて、中の人はほんと良い役者さんだわ。
週末に菅波先生と対面したときに、抱え続けていた姉への思いが、爆発するんだろうか…。

第72回(8月24日放送)

百音と同じ日にキャスターデビューした莉子(今田美桜)は、まさかの大失敗に終わった。放送後、百音、莉子、内田(清水尋也)、野坂(森田望智)は、明日のリベンジを誓う。そんな4人を見て、朝岡(西島秀俊)も安どするのだった。同じころ、新次(浅野忠信)と亮(永瀬 廉)が気仙沼の永浦家を訪ねていた。そこに現れたのは、美波(坂井真紀)の母・フミエ(草村礼子)だった。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_15.html

マリアンナは気象キャスターのデビュー初日に大失敗。しかしマリアンナがTwitterのトレンド1位に入って話題沸騰!災い転じて福となす…かな?
それにしても、Twitterのトレンド1位入りが、当たり前のように朝ドラで使われる時代になったんだな…!感慨深い!!

野坂さんは、てっきり報道気象班に異動になったのかと思っていたけど、あくまでもピンチヒッター的な役割は変わらず、所属も交通気象班のままなのね…。


番組出演を終えて、家族や友人からの電話対応に追われるモネ。初めてテレビに出た日の直後って、やっぱりこんな大変な状況になるんだろうか…。
そして三生は今、仙台でラッパーやっているのかYO!

菅波先生も、森林組合のテレビでみんなと見守ることに。
気が動揺して持っていた物をドンガラガッシャーンとひっくり返したり、森林組合の面々から冷やかされたりと、こちらも大変な目に遭う中で、それでも余裕の一言を放つ。
「大丈夫です、週末会いますから」
その表情はまさにドヤ顔。やるじゃないか、ドヤ波先生!

そんな各地でお祭り騒ぎが繰り広げられる中、みーちゃんは、母親からの電話を敢えて取らず。話の内容が容易に想像できるから、なんだろうな…。


耕治もまた、モネの初回の出番を、何回も何十回も繰り返し見ていた。親バカっぷりがほんと耕治で、見ていて微笑ましい。
耕治は新次とりょーちんにも、モネの映像を見せて呆れられる。その話の流れで、ついにりょーちんは、モネと親しい「東京の医者」の存在を知ってしまう…!
幼なじみに彼氏(?)ができたことを知って、複雑そうな表情を浮かべるりょーちん。
さて今後りょーちんはどうするだろうか…?

これから第15週目にしてようやく、モネと菅波先生とりょーちんの三角関係になって行くんだろうか…。
個人的には、これだけ菅波先生とのあれやこれやを見続けていただけに、菅波先生と結ばれて欲しいし、結ばれると信じてる。
ただ一方で、このままではりょーちんがあまりにも不憫過ぎるだけに、彼にも幸せになってもらいたい…。

新次とりょーちんの前に、一人のおばあさんが現れる。表情が一気に強張り、それまでのお祭り騒ぎ的な雰囲気も、一転して重くなってしまった。相変わらずテンションの落差が半端ないな…。

第73回(8月25日放送)

百音と菅波が二人で会うと知った明日美(恒松祐里)は、大はしゃぎ。「気持ちを伝えるべき」と百音を盛り立てる。同じころ、登米では菅波が、医師としてどう進むべきか、思い悩んでいた。サヤカに相談すると「モネと話してみてはどうか」とアドバイスをもらう。百音と菅波のデート前夜、百音の前に姿を現したのは意外な人物だった。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_15.html

新次とりょーちんの前に現れたおばあさんは、やはり美波さんの母親…りょーちんの祖母だったか…。

東京駅の地下通路でヘトヘトになるみーちゃん…地下帝国って表現に思わず笑ってしまった。

モネと菅波先生が週末にデートすることを知ったすーちゃんのはしゃぎっぷりは、まさに #俺たちは明日美 状態!分かる、ちょっとウザいけど分かるぞ…!

その一方ですーちゃんは「変わっちゃったら、元には戻らない」と、思わせぶりに語る。
きっと仙台と東京で、色々なことがあったんだろうな…。

みーちゃんは、恋のライバルであるすーちゃんの気持ちが気になっていた。
でもすーちゃんは、島から離れて都会で暮らすうちに、りょーちんへの想いは薄れている模様。
ライバルが減って安心する一方で、昔からの知り合いの変化を寂しく思う複雑な心境が、表情の変わりっぷりに良く現れていたな…。

みーちゃんは、単純に都会に出た姉に嫉妬しているわけじゃなくて、島の自然や人たちとの暮らしが本当に良いと思っているからこそ、島を出て都会に行ってあっさりと馴染んでしまったモネを見て、変わってしまった、遠くに行ってしまったと、寂しくなっているのかもなあ…。


菅波先生は、中村先生からは東京に戻った方が良いと言われているけれど、登米での診療に専念したいのか…!
最初の頃のいやいや診療所に来ていた頃を考えると、心境の変化っぷりが凄い。でも自分が本当にやりたいのはこれだと確信を持ち始めているんだろう。

その確信は、仕事面だけでなく、恋愛面でも固まってきている様子。
サヤカさんにモネとの仲を聞かれた菅波先生は、「大事にしたい」と答えるようになったか…。モネへの気持ちを隠さなくなってきた!


東京にいるモネの目の前に、りょーちんが姿を表した!
しかも明日菅波先生と会うというこのタイミングで!
そして美波さんの母親とは、あの後一体何があったんだ…。

風が冷たくなってきたという、ちょっとした空気の変化から、もうすぐ雨が降ることを予測すると同時に、今後の話の展開に嵐が吹き荒れることをも匂わせてる…。
ここでもまた、気象状況と心象風景をリンクさせてきたか!相変わらず上手いな…!

第74回(8月26日放送)

仕事で近くまで来たついでに、百音を訪ねてきた亮。その夜、汐見湯で百音・未知・明日美と楽しい夜を過ごし、翌朝、仕事へと戻っていった。そして、いよいよデートの日。菅波と百音が出かけようというところに、仕事の電話が入ってしまい…デートは翌日へと持ち越された。その夜、百音と未知が寝ていると、亜哉子(鈴木京香)から不穏な電話が入る。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_15.html

菜津さんは、モネが下宿するようになってから、次々と目の前に個性的な面々が現れてきて、ほんと大変だろうな…。
でも銭湯のおかみさんは、懐が深くないとやっていけない職業でもあるよなあ。
まさに令和の肝っ玉母さんだわ。

りょーちんは、船で銚子漁港に行って、そこから陸路で築地を見に行って、そのついでに銭湯に寄ったのね。なるほど。

その後に、りょーちんは切なそうな顔でモネを見る。何を言いたかったんだろうか…。
しかしそのタイミングで、すーちゃんとみーちゃんが登場!
早速みーちゃんが着ていたワンピースを褒めて、自覚なしにモテ台詞を連発するりょーちん。相変わらず罪作りな男だな…!

夜には、りょーちんとみーちゃんの2人きりのやりとりも。そう言えば、最初の頃の港以来じゃなかろうか…。

みーちゃんは、菅波先生と直接会って、この人なら姉と付き合っても大丈夫だと思えたんだろうな…。
夜中にLINEでやり取りしている姉を見る表情が柔らかくて、こっちまでホッとした。
モネとみーちゃんとは、もっと激しい言い合いになるような姉妹喧嘩になるのかなとも思っていたから。


翌朝、銭湯を後にしようとするりょーちんと、初デートが待ち遠しくて早く来すぎてしまった菅波先生とが鉢合わせ!りょーちんは菅波先生を見て、何を思う…。

デートでどこに行く予定なのかと聞かれて「サメが見たい」と答える菅波先生、
みーちゃんからサメ展の招待券をもらったときに子供のような笑顔を見せる菅波先生、
モネと並んで写真を撮るときに、サメ展のチケットを持ったままポーズを取る菅波先生……初デート当日の浮かれっぷりがすごく良く分かる。
ああもう、ニヤニヤせずにはいられない!!

しかし、菅波先生は急患で土曜日はデートに行けず。
こういう仕事とは分かっているとは言え、やっぱり切ない…。

仕方なく、翌日に改めて予定を立てるも、今度はりょーちんが行方不明に。
騒動は一日遅れて来たか…。

りょーちんの表情や感情の振り幅が大きくて、そこをちゃんと演じ分けられているのは素晴らしいな…。
りょーちんが船に戻って来ないのは、モネと菅波先生との一件だけでなく、美波さんの母親との件も、絡んでいるんだろうな…。
結局モネたちには言い出せなかったけれど。

第75回(8月27日放送)

亜哉子から「亮が船に戻っていない」と連絡を受けた百音と未知。亜哉子は、先日、永浦家での出来事を二人に話し始める。新次が、美波のことで荒れたというのだ。それを聞き、亮に電話をする百音。亮は「もう全部やめたい」と百音に本音をぶつける。それを横で聞いていた、未知は…。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_15.html

モネとみーちゃんは、りょーちんが船に戻ってきていないことを、母親からの電話によって知らされる。
そして亜哉子から、数日前に美波さんの母親が島を訪れて、美波さんの死亡届を新次に書くように頼んだことと、その後に新次が酒を浴びるように飲んで暴れたことが明かされる。

新次もりょーちんも、自分の妻や母親がまだどこかで生きているという望みに、すがりついていたかった。
しかし美波さんの死亡届を書くということは、同時に彼ら自身で彼らの望みを断つことを意味している。
そりゃ2人とも、逃げたくもなるよなあ。
果たして、この残酷な状況を受け入れることができるだろうか。
そして、津波で行方不明になった方の家族は、実際に彼らと同じ葛藤を味わっていたんだよな…。


りょーちんには誰が連絡しても電話には出てくれない。みーちゃんが電話しても、出てくれなかった。
最後の望みで自分からも電話を掛けるモネ。しかしりょーちんは、モネが掛けた電話には応えてくれた!

ただそれは同時に、りょーちんの心はモネだけに開かれていたということを意味している。
その事実を、同じ場所で思い知らされるみーちゃん。
この状況は、19歳にはあまりにも残酷すぎる…。

自分の想いが好きな人に届かないこと、そして自分の好きな人の心が姉に向いていることを改めて思い知らされたみーちゃんは、ついに感情を爆発!
溜まりに溜まった思いを、一気に姉にぶちまける!
さらに壁に掛けていた服をモネに投げつけ、部屋を飛び出してしまう。
その服は、前日にりょーちんがみーちゃんに似合ってるねと褒められた服だった。
好きな人から褒められて舞い上がりそうになった自分が、バカみたいに思えたんだろうな…。


りょーちんと菅波先生との三角関係も、みーちゃんの恋路や進路の話も、思っていた以上に重くてキツい展開だった。
2人とも、抑えていた感情がいつか爆発するだろうとは思っていたけれど、美波さんの件が絡むと、切なさも苦しさも格段に増してくる。
先週の「土地を離れられない」という話の流れも効いているな…。
そう言えば、昨日は激しい姉妹喧嘩にはならないと書いていたけれど、1日遅れで起こってしまったな…。

逃げたくなるような事態に直面したりょーちんにとって、その最後の希望が、モネだったんだよな…。
しかしモネの心は、すでに菅波先生に向いていた。
だからこそみーちゃんは、単に自分の想いが届かないことだけでなく、自分の好きな人の想いを受け止められない姉が許せずに、激昂してしまった。
そこには「愛着のある土地から離れられない者」としての想いも、込められているんだろうな…。

失ってしまった希望は、決して消えることはない。
だけど、新次にもりょーちんにも、生きるために新たな希望を見つけて欲しい。
願わくば、りょーちんにとっての新たな希望が、みーちゃんであってくれれば一番良いのだけど…。

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プロフィール

気象予報士。ほぼ独学で第55回気象予報士試験に合格。新潟県上越市出身。川崎フロンターレのサポーターで、全国各地へのサッカー観戦やご当地グルメの食べ歩き、温泉めぐりが趣味(現在自粛中)。好きな季節は春、好きな雲は積雲。SEから気象に関する仕事への転職に向けて準備中。

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