おかえりモネ感想-第4週「みーちゃんとカキ」6月7日(月)~6月11日(金)放送分

第4週「みーちゃんとカキ」
6月7日(月)~6月11日(金)放送分

目次

第16回(6月7日放送)

親に黙って仙台の大学から逃げてきた三生(前田航基)は、しばらく永浦家に滞在することに。そんな中、百音(清原果耶)の妹・未知(蒔田彩珠)は、祖父・龍己(藤 竜也)の助けも借りながら、夏休みの自由研究でカキを卵から育てる地場採苗に挑戦していた。家業だけでなく、気仙沼の漁業の未来まで考えて研究に打ち込む妹の姿に、百音は圧倒される。さらに、天候を読むことが漁業にとっていかに重要か、次第に分かってくる。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_04.html

三生は、2日目以降もモネの家で世話になることに。ちゃっかりしてるなあ~。

一方、みーちゃんは高校の自由研究で牡蠣の地場採苗を始めるのだけど、これがめっちゃ本格的!みーちゃん凄いな…。
自分は高校で理系に進んだとは言え、自由研究は苦痛でしかなかったもの。もし自分の高校にも自由研究があったら、理系を諦めてたな…。

気象予報士さんの朝岡さんが登場!久しぶり!

モネやみーちゃんのおじいちゃんも、漁師だから天気図が読めるのね。天気が生活や収入に密着している職業なだけに、必要に迫られて読めるようになったんだろうな…。

あと、牡蠣の赤ちゃん(浮遊幼生)の孵化のタイミングを知る方法として、卵を生んでからの海面水温の積算温度が600℃に達する時期を目安にしているという話が興味深かった。これは桜の開花を予測する手法と同じ。ちなみにソメイヨシノの開花予測の場合は、2/1からの積算温度で判断しています。

第17回(6月8日放送)

カキの研究に励む未知や、漁師になった亮(永瀬 廉)と自分を比べて落ち込む三生。百音にも、その気持ちがよく分かるのだった。耕治(内野聖陽)の提案でバーベキューをすることになった永浦家。百音が薪まきを用意していると、龍己が木材にとても詳しいことが分かり、百音は不思議に思う。翌日、耕治は街で偶然亮を見かけ、声をかけようと追いかけるが、そこにいたのは……。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_04.html

なんだか今週は、牡蠣の養殖を学ぶ番組に変わってきているような…研究が本格的過ぎる…!

三生は、りょーちんやみーちゃんのように将来に迷いがない人を見て焦る。その気持ち、自分も痛いほど分かるわ…。三生はまだ若いだけに、もっと悩め悩め!

バーベキューの準備中に、三生は耕治に注意されてしまう。
「日が暮れたら、風が全部家の方にくるだろ!」
…これは先週の海陸風と原理が同じで風向きは逆。言わば「陸海風」ですね。
夜になると海上よりも陸地の方が冷えて、日中とは逆に冷たい陸地から暖かい海上に向かって風が吹くようになる。
三生は、この風に乗って煙がちょうど家の中に入ってきてしまう場所で火を焚き始めようとしていたから、耕治に注意されたんだな…。

そして、耕治は街でりょーちんの父親の新次と偶然出くわすも、気まずい空気に…。この2人もまた、過去になにかあったんだな…。

みーちゃんの研究の行方も、雲行きが怪しくなってきた。数日後に嵐になるという天気予報によって、牡蠣の原盤を上げるタイミングを巡って、みーちゃんとおじいちゃんの方針が対立してしまう。
個人的には、みーちゃんはここら辺で一度失敗しておいた方が、逆に今後の人生にとって良いかもしれないと思うけどね…。

第18回(6月9日放送)

街で久しぶりに幼なじみの新次(浅野忠信)に会った耕治。しかし2人の間にはわだかまりがあった。そのころ、にわかに空模様が怪しくなり、あっという間に激しい雨が降り出す。百音があわてて洗濯物を取り込んでいると、未知と龍己が何やら言い合っている。未知が研究で育てているカキについて、2人の意見が違っていたのだ。その後、カキ棚に船を出した龍己にトラブルが起きる。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_04.html

耕治と新次との仲がぎくしゃくしていたのは、新次の船がおそらく震災でダメになって、銀行員である耕治が修繕を断念させたからだったのか…。商売道具を奪われる形となった新次は、やさぐれて酒に溺れる…。これもまた、現実に起きていた話のひとつなのだと思うと切ない…。

一方、気仙沼はいよいよ雨が降ってきた。結局みーちゃんの言う通りに、牡蠣の原盤を上げるタイミングを遅らせて、雨の降りしきる夜に原盤上げることを決意するも、おじいちゃんはその際に足をひねってしまう。

その後、家族全員が居間に集まり、研究に熱を上げすぎるみーちゃんに、耕治が現実的に永浦家のお金の話を持ち出して説得。確かに正論なんだけど、それに対してみーちゃんもナイフのような鋭さで語気強く反発する。

みーちゃんは、自由研究レベルではなく、島の未来を思って本気で牡蠣を種から育てようとしている。その本気を大人たちが分かってくれないから、つい声を荒げてしまう。気持ちは分かる…けど、本気だからこそ、お金の話は避けて通れない。みーちゃんは今後も「現実」とぶつかり合うんだろうな…。

みーちゃんと大人たちの諍いで悪くなっていた雰囲気の中、ここでモネが突然「はっと汁」作りを提案して、家族みんなを強引に参加させることで、雰囲気が和らぎ丸く収める。この機転は凄い!そして長女っぽい。モネとみーちゃんの性格の違いもよく描かれてるなー。

騒動が一段落して一人になったあとに、モネは静かに涙を流す。その涙に、色々な想いが籠められているのを感じた…。

第19回(6月10日放送)

盆船奉納の準備をする永浦家。百音たちが浜へ向かうと、明日美(恒松祐里)や悠人(髙田彪我)もやってくるが、亮の姿はなかった。盆船を奉納しながら、龍己は雅代(竹下景子)のことを懐かしむ。三生は将来について父・秀水(千葉哲也)と話せずにいたが、盆船奉納での秀水の読経を聞き、もう一度自分の進む道を考える。そしてそんな三生に、耕治は、言葉をかける。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_04.html

みーちゃんの成長を見守る、永浦家の家族の眼差しが優しい。そして姉妹の仲が朝から尊い…!

モネの母親の雅代が教師をやめた理由はわかったけれど、それは本当の理由なのだろうか…。

「親父が人生掛けてきた仕事を継がないという選択は、重い」
耕治もまた、漁師を継がずに銀行員になったからこそ、三生の気持ちが分かるんだな…。三生もまた、人生の岐路に立っている。

りょーちんや新次は、震災後3年経った今もなお、仮設住宅に住んでいることが判明。船だけでなく、家も流されていたわけか…。

モネの祖母やりょーちんの家にまつわる、重い事実を間接的に匂わせて、小出しに呈示する手法が何気に凄い。
ドラマの雰囲気が爽やかなだけに、なおさらそのコントラストが鮮明になっている。
逆に言えば、物語の根底に流れるどうしようもない重さを、映像や登場人物の雰囲気によって和らげているとも言える。両者のバランスが取れているから、ついついドラマに引き込まれて見続けてしまう。

第20回(6月11日放送)

未知は自由研究のカキが思うように育たず、落ち込んでいた。そのうえ、ベテラン漁師たちから地場採苗の目標を笑われてしまう。そこへ百音が割って入り、未知がどれだけ本気で取り組んでいるかを語り、反論する。その夜、未知は百音が気象予報士の資格に興味を持っていることを知り、応援。明朝、龍己と話すうちに、百音は、ずっと考えていたことについて、ある気づきを得る。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_04.html

永浦家、まーたバーベキューやってる!家族が大勢揃ったときはバーベキューが手っ取り早いのかもなあ。

モネがあれだけ熱心だった音楽を震災後に一切やめて、自分を責めるようになったのは、
「あのとき、津波、見てなかったんでしょ?」
というみーちゃんの言葉が引き金だったのか…。
みーちゃんも、自分の言葉が姉を傷つけていたことを知っていて、ずっと心の奥底に引っかかっていた。
でもそんな妹の様子を、姉もまたすべて分かった上でサラッと受け流したところに、モネの成長と3年という月日の長さを感じた。

「天気は、未来が分かるから」

水の循環の話と、種牡蠣の話がここでつながるのか!
そして、やっとモネが気象予報士目指してくれる…!なかなかストーリーが進まないからやきもきした。今週は特に牡蠣の養殖を学ぶ番組になりかけていたからねえ。

そして朝ドラ受けに鈴木京香!笑顔にホッとさせられる~。

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プロフィール

気象予報士。ほぼ独学で第55回気象予報士試験に合格。新潟県上越市出身。川崎フロンターレのサポーターで、全国各地へのサッカー観戦やご当地グルメの食べ歩き、温泉めぐりが趣味(現在自粛中)。好きな季節は春、好きな雲は積雲。SEから気象に関する仕事への転職に向けて準備中。

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