おかえりモネ感想-第3週「故郷ふるさとの海へ」5月31日(月)~6月4日(金)放送分

第3週「故郷ふるさとの海へ」
5月31日(月)~6月4日(金)放送分

目次

第11回(5月31日放送)

山で豪雨に見舞われたことをきっかけに、気象予報士の資格に興味を持った百音(清原果
耶)。さっそく専門書を買って 天気の勉強をはじめるが、元から学校の勉強があまり得意ではなかった百音は、ずらりとならぶ専門用語に悪戦苦闘していた。やがて夏になり、祖母・雅代(竹下景子)の初盆に合わせて亀島の実家へ帰省する百音。港で耕治(内野聖陽)や未知(蒔田彩珠)の出迎えを受け、百音はうれしく思う。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_03.html

モネは気象予報士試験の勉強をスタート!自分も初めて気象予報士試験のテキストを買ったときの気持ちを思い出した…。
まずは学科一般から!…でもこの試験は、使っている用語が独特だから、最初はそこに面食らうよなあ…。そこも良く分かる。

それにしても、ドラマのために、わざわざ架空の気象予報士試験テキストを編纂してしまうとは…!
ちなみに、このテキストの監修を行った中島先生は、自分が最初に買った気象予報士試験のテキストの著者でもあったりします。この本がなかったら、自分は気象予報士を目指していなかったでしょうね。それくらい、初めてでも分かりやすい本でした。今読むと、ツッコミどころもちょこちょことあるんですけどね…。

帰省するときに「家族には会いたい」と語るモネ。
裏を返せば、島には居たくない、ということでもあるんだろうな…。

あと、優しく投げられたスイカをキャッチできない菅波先生が、どんくさくて面白かったですね~。

第12回(6月1日放送)

帰省した百音は、亜哉子(鈴木京香)や龍己(藤 竜也)とともに、雅代の初盆の支度をしていた。盆棚の準備では、百音が登米から持ち帰った、間伐材で作られた組手什くでじゅうが早速役に立つ。そこへ、漁師になった亮(永瀬 廉)や明日美(恒松祐里)、悠人(髙田彪我)ら百音の幼なじみが永浦家を訪ねてくる。未知も加わり、お互いの近況や恋の話などで大いに盛り上がる。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_03.html

モネは帰省で島に戻った。まさにタイトル通りの「おかえりモネ」だわ。タイトルの真意はずっと後に判明するんだろうけど。

気仙沼では、お盆のたびに「盆棚」という棚を作ってお迎えする風習があるとのこと。モネはわざわざ「くでじゅう」を手に持って帰っていたけど、この盆棚を作るためだったのか!

モネの同級生が登場すると、物語の雰囲気が変わって活気が出てくるなー。登米の森林組合は、みんなモネよりずっと年上だもんねえ。

都会の大学に行った同級生がしばらく見ないうちに垢抜けているという描写は、めっちゃ良く分かる。自分も数カ月後に帰省して高校時代の部活の同級生に会って、東京に行った女の子の変貌っぷりにビックリしたもの。

ただし、寺の修行をせずにチャラい格好で抜け出して来ていた三生は、さすがに変貌しすぎだ!インパクトの強いキャラで、色んな意味で今後に期待。

一方、りょうちんの父親も、背景に重いものを持っている模様。このドラマは匂わせ方が本当に上手いな…。

第13回(6月2日放送)

百音の幼なじみの三生(前田航基)が、かくまってほしいと永浦家へやってきた。ひとまず百音は自室に三生を隠し、幼なじみたちをこっそり集める。三生は、1000年以上の歴史がある実家の寺を継ぐべく仙台の大学へ通っていたが、家業を継ぐのは嫌になった、と逃げてきたのだった。そんな三生にあきれる幼なじみたち。百音も、結論を焦る必要はない、と三生なだめるが、そこへ耕治が現れる。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_03.html

三生がモネの家に侵入…かと思いきや、家業を継ぐのが嫌で逃げていて、かくまって欲しいということだったのか。さっそく同級生が集合。でも耕治にバレてしまう。

耕治はてっきり叱るのかと思ったけど、若い頃の話をし始めた。それを聞いて、みつおだけでなく、モネもりょーちんも、それぞれが自分の境遇と照らし合わせて考え込んでしまう。新しい道に進み始めて数ヶ月、みんな悩んでるんだな…。

あとモネの部屋にみんなが集まったときに、モネの後ろにサックスと吹奏楽部の写真があったのが気になった。

そして今日も、りょーちんの父親には、まるで腫れ物に触るかのような関わり方だった。一体過去に何があったのか…気になって仕方がない。

第14回(6月3日放送)

三生と一緒に永浦家に泊まっていくことになった百音の幼なじみたち。亜哉子が出してくれたビデオを見て、中学校時代の吹奏楽部の思い出話で盛り上がる。寝入りばな、百音は、幼いころから亮に思いを寄せ続けている明日美と、恋や将来のことについて女子だけで語り合う。自身の幼いころや中学校時代に思いをはせる百音だったが、故郷に対しては複雑な思いも抱えていた。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_03.html

今日はOPテーマから始まった!何気に珍しい…。

結局みんなはモネの家に泊まることに。すーちゃんと三生は、仙台での生活を満喫しまくっている様子が良く分かる。自分も田舎から仙台の大学に行っただけに、仙台での生活が楽しいのはすっっっっっごく良く分かる。さすがに三生みたいにはならなかったけれど!

その後に自然と中学校の吹奏楽部時代の回想シーンへと移行。モネはアルトサックスで、高校の音楽コースへの進学を志望するくらい、熱心にサックスを練習していたんだなあ。
しかしよりによって、モネの音楽高校の合格発表の日が3/11だったのか…。卒業式直前の練習を休むことになって、仲間には「午後には練習に戻る」と告げたものの…。

それくらい音楽が好きだったモネが、高校以降パタリと音楽をやめてしまった理由が、今日の回想シーンでなんとなく分かってしまった。

そして耕治がモネの将来のことをずっと気にしていたのも、単に親バカである以上に、「あの日」にモネと一緒に行動をともにしていて、モネの気持ちを理解していたからだったんだな…。

この展開は辛い。正直明日は観たくないけど、でも観なければ…。

第15回(6月4日放送)

久しぶりの実家で、眠りについた百音は、3年前のあの日のあと、幼なじみと再会した時のことを思い出した。一夜が明け、百音や亮たちは、早朝、そろって足しげく通った浜辺を訪れる。そして百音をはじめ、亮、三生、明日美、悠人、未知の6人は、海からのぼる朝日を見ながら、あの日のことや将来について語り合う。

https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_03.html

そして3/11の午後、東日本大震災が発生。
地震の瞬間や津波が襲ってくるシーンは、直接的には描かれてなくて助かった。もう10年経つけれど、あの光景は未だにショッキング過ぎる。配慮してくれてありがたかった。

数日後にモネはようやく島に戻れて仲間たちと再会したのだけど、その時のモネを見る目の冷たさが、リアルでゾッとした…。

回想シーンはモネの夢の中での話でもあった。夢から目覚めたモネは、仲間たちと朝の浜辺に移動。
「あのとき、寺キツかった」と語る三生。その言葉の意味が分かると、また切なくなってしまう。三生もまた、大変だったんだな…。

ここで海陸風の話題に!海陸風は、日中は海から陸に向かって吹き、日が落ちた夜はその逆向きに吹く風のこと。
陸地の方が熱しやすく冷めやすいから、昼間は地上付近の空気が温まって上昇し、海上よりも陸地の気圧が低くなるため、海から陸に風が吹くのです。夜間はその逆。海陸風は偏西風の影響の少ない夏に吹きやすいので、お盆の時期に話題になるのも自然の流れなんですね。

りょーちんは漁師として数ヶ月やって、雲と風向きで天気が分かるまでになっているし、モネも「太陽に傘が掛かっているときは、このあと天気が悪くなる」と、この数ヶ月で勉強したあとが伺える。

ちょっとだけ補足すると、太陽に傘が掛かる…つまりハロが出ているからと言って、その後に必ず天気が悪くなるわけではありません。低気圧が西から近付いていて、層状性の降水が起こりやすいという、ひとつの目安になるというだけで。

とは言え、天気の知識によって2人の成長を描いているのは、個人的にすごく良かった!今週は気象要素が少なめだっただけに、ちょっとホッとしました…。

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プロフィール

気象予報士。ほぼ独学で第55回気象予報士試験に合格。新潟県上越市出身。川崎フロンターレのサポーターで、全国各地へのサッカー観戦やご当地グルメの食べ歩き、温泉めぐりが趣味(現在自粛中)。好きな季節は春、好きな雲は積雲。SEから気象に関する仕事への転職に向けて準備中。

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